容疑者らは「リバトングループ」を名乗り、さまざまな犯罪グループから依頼を受けてマネーロンダリング=資金洗浄を繰り返していた疑いがあるということです。
警察によりますと、「リバトングループ」は、9つの法人からなり、それぞれのメンバーが知人に依頼したり、SNS上で「副業として簡単に稼げる」と投稿したりして、いわゆるペーパーカンパニーの「設立者」となる人物を集めていたとみられています。
依頼に応じた人物たちは指示を受けて、法務局でうその登記を行ったうえで、実体のある法人を装って金融機関で口座を開設し、一部は報酬を受け取っていたということです。
そして、これらの他人名義の口座を容疑者らのグループが管理していたとみられています。
法人の業務内容や口座の使用目的などを聞かれた際の、対応マニュアルも作成していたということです。
一方、「リバトングループ」では、さまざまな犯罪グループなどからの依頼を受けて報酬と引き換えに資金洗浄を行っていたとみられています。
その際に悪用していたのが、管理していたペーパーカンパニーの口座だということです。
口座の一部は、特殊詐欺や投資詐欺などの現金の振り込み先に指定されていて、入金があると原資が分からない金と混ぜたうえで、別の口座に送金していた疑いがあるということです。
また、違法なオンラインカジノの収益とみられる金が振り込まれていた口座もありました。
警察は、グループが資金洗浄などの目的で、合わせて4000以上の口座を管理していたとみて実態の解明を進めています。(NHK)